「盛り上がったのに、2回目に繋がらなかった」「会話が続かなくて、気まずいまま終わってしまった」。お見合いやマッチングアプリの初デートの帰り道に、そんなため息をついたことはありませんか。沈黙が気まずかった人も、逆に盛り上がったはずなのに次がなかった人も、「何がダメだったんだろう」と考えてしまいますよね。
ですが一つだけ聞かせてください。いつのまにか、「会話を上手に続けること」自体が目的になっていませんか。沈黙を埋めなきゃ、盛り上げなきゃと必死になるほど、質問は尋問のようになり、会話は苦しくなっていきます。そして厄介なのは、その場がどれだけ盛り上がっても、それだけでは「次」に繋がらないということ。楽しく話せたのに2回目がないのは、まさにこれが理由です。
ゴールは「また会いたい」と思ってもらうこと
お見合いもマッチングアプリの初デートも、本質的な目的は同じです。それは「この人とまた会いたい」と思ってもらうこと。会話が弾むかどうかは、そのための手段にすぎません。上手に話せなくても、相手が「もう一度会いたいな」と思ってくれれば、それで大成功です。
特別なトーク力がなくても自然と2回目に繋がる人は、話の面白さより先に、この「また会いたい」というゴールを無意識に達成できているのだと思います。これから紹介する3ステップも、台本のように覚える必要はありません。それぞれの場面で「今、相手にまた会いたいと思ってもらうために何をするか」さえ意識できれば、順番が多少前後しても結果はついてきます。
ステップ1:話しやすい空気をつくる
最初のステップはアイスブレイクです。目的はただ一つ、「この人となら話しやすいな」と感じてもらうこと。いきなり深い話をすると質問攻めのようになってしまうので、フランクな会話から始めることを意識してみてください。
無理に面白いことを言おうとする必要はありません。会場までの道のりのこと、お店の雰囲気のこと、他愛もない話で十分です。大事なのは内容そのものより「緊張をほぐすこと」。多少の自虐を交えながら、相手も自分もリラックスできると、このあとの会話がぐっと自然になります。
例えば、「駅から少し迷いそうになりました(笑)、〇〇さんは大丈夫でしたか?」「今日は雨がすごいですね、途中コケそうになりました(笑)」といった一言で十分です。「この人は気が遣えるな、話しやすいな」と思ってもらえたら、ステップ1は大成功です。
ステップ2:過去と今の話でお互いを知る
空気がほぐれたら、次はお互いを知る時間です。ここが会話の中心になります。趣味、仕事、休日の過ごし方。相手を知ろうとしながら、自分のことも少しずつ開いていく。人は、自分に興味を持ってくれる相手に好意を返したくなるものです。「知ろうとしてくれている」と伝わること自体が、「また会いたい」に繋がります。
ここでは自分の話をしすぎず、相手を知ることに徹してください。質問されたことは「〇〇さんはどうですか?」と返してみましょう。無難なのは趣味を深掘りすることです。自分が興味のない趣味でも、一緒に楽しむ気持ちで質問してみる。「どんな感じでやっているんだろう」「自分が一緒にやるとしたら」というように、2人で楽しむイメージが湧くと理想的です。
相手が嫌がる様子がなければ、過去の恋愛や婚活の話に少し触れるのも効果的です。アプリや婚活をしている人の多くは、過去に「うまくいかなかった経験」を持っています。そこを知っておくと、相手が何を求めているのか、自分は何を避けるべきかが見えてきます。ただし、いきなり「今までの恋愛はどうでしたか?」と聞くのは無礼にあたります。重い話題ほど、まず自分から自己開示することを意識してください。
例えば、「婚活を始めてどれくらいなんですか? 僕は相談所に入って半年くらいで、最初はアプリだったんですけどうまくいかなくて…」というように、軽い質問から入って自分の話を先に開くと、相手も「実は私も…」と話しやすくなります。相手が話したくなさそうであれば、それ以上踏み込まないこと。「話したくないことは聞かない人だ」という安心感の方が、「また会いたい」に繋がります(踏み込んだ話は2回目のデートや仮交際に回しても問題ありません)。
ステップ3:未来の話で「一緒にいる姿」を想像してもらう
相手のことが少しずつわかってきたら、最後は未来の話です。ここが「また会いたい」と思ってもらえるかどうかの分かれ目になります。やることはシンプルで、ステップ2で聞いた相手の価値観をふまえて、「この人と一緒にいる未来」を想像してもらうこと。相手が好きだと言っていたことに、軽く乗っかってみましょう。
例えば、「カフェ巡りが好きって言ってましたよね。最近気になっているお店があって、今度一緒に行けたら楽しそうですね」「休日はアウトドア派なんですね、最近スカッシュを始めてみたくて、一緒にどうですか?」といった具合です。重要なのは、具体的だけど軽いこと。「結婚したら」のように重くするより、「今度ここに行きたいですね」くらいのライトな未来のほうが、相手も想像しやすく心が動きます。この話はステップ2の会話の中に自然に織り込みながら、繰り返していくイメージで大丈夫です。
そして最後は、別れ際のひと言まで意識してみてください。「今日はすごく楽しかったです。次は話してた〇〇に一緒に行きましょうね」。自分が楽しめたことを先に伝えることで、相手の中の「楽しんでもらえたかな」という不安を消すことができます。会話が完璧でなくても、最後に「また会いたい」と思ってもらえれば、その日は大成功です。
お見合いは1時間程度と短いので、特にステップ2を中心に進めると、あっという間に感じるはずです。話し尽くさず、「もっと話したかったな」と思わせるくらいで切り上げるのがちょうどいいバランスです。
ここで紹介した会話は、そのまま真似する必要はありません。「自分だったらどんな人とまた会いたいと思うか」を考えながら、自分がそんな人になれているかを意識して会話することで、少しずつ変わっていけると思います。星しるべでは、こうしたお見合いの会話づくりも含めて、等身大の婚活を伴走しています。気になることがあれば、気軽にご相談ください。